インプラント治療について


最近は、「インプラント」という言葉を小耳にはさむ機会がとても多くなりました。
インプラントは確かに、台無しになった歯を埋め合わせる方法としては
画期的で有効な選択肢であることは間違いありません。
インプラント治療のポイントは、人工の「歯・冠」と同時に人工の「歯根」を用いることです。
歯が失われるときは、その歯を支えてきた歯根も失われてしまうもの。
そこで人工の歯根を骨に埋め込んで、元の歯に近い構造を実現するのです。
そしてその上から、じゅうぶんな機能と美観を備えた人工の歯をかぶせます。
インプラント以外の方法で、天然の歯根の代わりとなるものを用意する手段はまだ普及していません。
インプラントがさまざまな歯やあごの悩みを解決できる手段として重視されてきた背景には、
そうした事情もありますね。
インプラントと他の方法の違い
インプラント以外にも、失った歯をカバーする方法はありますね。
それらの違いをまとめて確認してみましょう
インプラント
歯を人の手で作成するだけでなく、歯根から準備します。そして骨にしっかりと埋め込むため、かむ力をほぼ完全に元通りにすることが可能です。口を大きく開いても、周囲の歯とほぼ外観が変わらない点や、の維持が難しくない点もメリットになります。
メンテナンスは必須ですが、それさえうまくいけば、5年後や10年後の残存率は80%を大きく超える というデータもあるほどです。
ブリッジ
歯が1本くらい欠けた場合によく使われている方法です。
ブリッジという単語には「橋」という意味がありますが、
まさにこの方法では両隣の歯で橋渡しをするように、人工の歯をかぶせます。
ただし、そのために両隣の歯をけっこう削らないといけません。
それにブリッジの場合は、咬む力はどうしても制限されます。
元の状態の60%くらい発揮できればいい方です。
また、油断していると将来的に隣の歯も悪化してしまう恐れがあります。
義歯
抜け落ちた歯をカバーする方法として最も一般的な方法です。
近年は優れた入れ歯が登場していますが、それでもかむ力や美観の点では かなりのハンデが発生します。
かむ力を元の歯の30%程度しか発揮できないこともザラにありますね。 また、保険診療の範囲で作成する場合は、入れ歯だとひと目でわかるような 外観になってしまうことが多いです。

インプラントの手順

ドリル等を用いて、骨と歯肉を切開します(もちろん麻酔等を使います。
苦痛等を心配なさる必要はありません)。


インプラントを骨に埋め込みます。次に歯肉を縫合します。
※骨が無事に結合するまで、早くても2~3ヶ月程度、長いと5~6ヶ月程度かかります
(下あごの場合は早めに終わることが多いです)。


数ヶ月後、問題がないことを確認してからインプラントにアバットメント(人工の歯根と人工の歯をつなぐパーツ)を連結します。さらに型取りを行います。
※このあと2週間程度安静期間をおきます。その間に、型に合わせて歯の上部構造を作成します。


上部構造をアバットメントにかぶせます。
以上の手順で、人工の歯を口の中に固定させます。
インプラントの危険性
何かと華々しく語られてばかりのインプラント治療ですが、もちろん欠点がゼロというわけではありません。
特に、安易にインプラント治療に踏み切ることはリスクを増やすことになりかねません。
具体例を多少あげてみましょう。
- 技術が足りない歯科医師の場合
手術の際に周囲の骨や歯、あるいは重要な神経や血管を傷つけてしまうことがあります。 - 治療が完了してからのトラブル
プラークコントロールが悪く、定期的なメンテナンスもしない方は感染症や炎症を引き起こしてしまった例がありますので、入れたらもうそれで終わりという訳ではありません。

当院ではこのようなトラブルを予防するために万全の注意を払っております。
また、手術終了後のメンテナンスにも力を入れております。
インプラントは、ブリッジや義歯と比べても丈夫で長持ちしますが、 それでも定期的な経過のチェックとメンテナンスは欠かせません。
当院の価格は 手術、インプラント体、アバットメント、上部構造の冠も含めた総額で1本25万円(税込)から 26.5万円(税別)です。インプラントの価格表示で上部構造の冠が含まれてない医院もありますので ご注意ください。

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休診日 |
日曜・木曜 ※土曜日は午後18:00まで。 祝日は不定休。年末年始、夏期休暇あり。 |